リベッテ ディレッテ (WEBサイト制作の中の人の話)

リベラルアーツとディレクション

資料作成や提案書を作る上で便利な3つのフレームワーク

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9月になった。
ついこの間、年が明けたかと思ったのに。

残暑が残るこの時期になると毎年思い出すのは、
私がまだ新入社員だった頃のこと。
研修を終え、配属されてから2ヶ月経ち、
いよいよプロジェクトに本格的に入ることになった。

プロジェクトは、ある企業のWEB戦略策定であった。

もちろんアシスタントとして、
直属の上司の雑務をやるんだろうなと覚悟していたのだが、
私の業務はそうではなかった。

WEB戦略ということで、
会社が外部の協力会社としてコンサルタントのA氏を雇っており、
私はそのコンサルタントの下でアシスタントをするということになったのだ。

A氏からは、資料作成や提案書を作る上で、
便利なことを教えてくれた。
それはたった3つに集約された。

約10年経った今でも意識するようにしている。


空・雨・傘

ある時、その彼から、WEB施策を整理するように頼まれた。
私はなんとなく過剰書きで書いたが、彼はそれを見るなり、
もっと整理して書いて欲しいと言った。

まとめる時は、「空・雨・傘」でまとめるとよいよと教えてくれた。

 空・雨・傘とは次のようなフレームを指します。

  空―「空は曇っている」(事実認識)
  雨―「ひと雨きそうだ」(解釈)
  傘―「傘を持っていこう」(判断)

詳しくは以下を参照されるとよい。
shuchi.php.co.jp


コンサルタントA氏はマッキンゼー出身だったこともあったのか、
このフレームワークは基礎的なこととして教えてくれた。

MECE

ある事柄に対して、顧客シェアをMECEで分類してほしいといわれた。

ミーシーと発音し、Mutually Exclusive、Collectively Exhaustive の頭文字をとったものです。日本語に訳すと、「漏れがなく、ダブりもない」という意味になります。

allabout.co.jp

もれなく、だぶりないということは、
相手に余計なことを考えさせないことでもあった。

よくクライアントとの話の中で、
「このパターンこうだけど、他のパターンはどうするのか?その方針がわからないから決められない」
という議論は交わされる。
こちらは部分的議論に集約したいのに、クライアントは急に全体的な議論にしたり、
他の部分まで気になり出したりするものだ。
もれなく、だぶりのない伝え方は必要だと感じている。

色は最後につける

そして、最後にいわれたのは、
私が提示したドキュメントについて。
図やグラフ、ステンドグラスのようにいろんな色が使われていた。
そのドキュメントのシートで伝えたい箇所は、どこなのかわからなかった。

私が言われたのは、ドキュメントは最初は、
シンプルに白と黒で表現し、
最後に強調したい箇所を赤などで表現したほうがよいと。

これを行うことで、シンプルながらも、
見やすいドキュメントを書くことができるようになった。


この3つを押さえたことで、
ドキュメントをロジカルに書くという基礎的な武器を手にいれることができた。
そして、フレームワークを知ることに快感を覚えた私は、
この後、ビジネス書にはまっていくのであった…。

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